
6場所続けて「12勝3敗」。年納めの九州で、賜杯を抱くのは誰?
やっほー!未来を読み解く予言テスト作家、未来ヨムだよ!
今回も、まずはこの並びから見てください。
12勝3敗、12勝3敗、12勝3敗、12勝3敗、12勝3敗、12勝3敗。
去年の11月場所から、この9月場所まで。幕内最高優勝を決めた力士の成績を古い順に並べると、こうなります。9月場所で優勝した横綱・大の里も、やっぱり12勝3敗。年6場所制になった1958年以降の優勝成績を全部数えてみると、12勝3敗の優勝が続いたこれまでの最長は3場所(2022年に2回)でした。それが今回、6場所まで伸びています。2026年に入ってからの5場所は、全部が12勝3敗です。
ちなみに前回の九月場所の予言テスト、正解は①大の里でした。私の本命は③霧島だったので、見事に外れています(ちょっと悔しい……)。
そして迎えるのが、11月8日(日)から22日(日)まで福岡国際センターで行われる大相撲十一月場所(九州場所)。年納めの15日間で賜杯を抱くのは誰なのか——今回もそれを予知っていただきます!
「12勝3敗」の6場所を、並べて見てみましょう
直近6場所の優勝者を、優勝したときの番付ごと並べます。
| 場所 | 優勝力士 | 優勝時の地位 | 成績 | 決まり方 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年11月 | 安青錦 | 関脇 | 12勝3敗 | 優勝決定戦(対 豊昇龍) |
| 2026年1月 | 安青錦 | 大関 | 12勝3敗 | 優勝決定戦(対 熱海富士) |
| 2026年3月 | 霧島 | 関脇 | 12勝3敗 | 本割 |
| 2026年5月 | 若隆景 | 小結 | 12勝3敗 | 優勝決定戦(対 霧島) |
| 2026年7月 | 安青錦 | 関脇 | 12勝3敗 | 優勝決定巴戦(霧島・熱海富士と) |
| 2026年9月 | 大の里 | 横綱 | 12勝3敗 | 本割(千秋楽の相星決戦で安青錦に勝利) |
6場所のうち4場所が、優勝決定戦までもつれています。9月場所も、3敗どうしの大の里と安青錦が千秋楽の結びでぶつかる「勝ったほうが優勝」の一番でした。最後の1番まで決まらないのが、いまの相撲界のふつうになっているんです。
勝ち星のほうも数えてみました。2026年の1月〜9月の5場所で、幕内の白星をいちばん積んだのは誰か。番付表の成績欄をそのまま足すと——
- 1位:⑤霧島 55勝(11→12→12→12→8)
- 2位:⑦熱海富士 50勝(12→9→9→12→8)
- 3位:⑥藤ノ川 44勝(10→8→7→8→11)
- 4位:⑧朝乃山 43勝(9→8→7→9→10)
- 5位:③安青錦 42勝(12→7→0→12→11)
※幕内に在位していた場所の白星だけを数えています(十両だった場所は足しません)。全休の場所は0勝です。
面白いのは、白星トップの霧島が9月場所は8勝止まりだったこと。そして5位の安青錦は、全休の場所をはさみながら、この1年で優勝を3回重ねていること。積み上げた白星の数と、賜杯の数は、きれいには比例しない。ここがこの問題のいちばん悩ましいところです。
九州場所の顔ぶれ——関脇以上は、この7人です
番付は10月26日に発表されました。幕内は横綱2人・大関3人・関脇2人・小結2人・前頭33人の計42人。九月場所と同じく、関脇以上がちょうど7人になりました。この7人が、今回の①〜⑦です。直近6場所の成績を並べます。
| 力士 | 番付 | 25年11月 | 26年1月 | 26年3月 | 26年5月 | 26年7月 | 26年9月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ①大の里 | 東横綱 | 11勝4敗 | 10勝5敗 | 0勝4敗11休 | 全休 | 9勝6敗 | 12勝3敗(V) |
| ②豊昇龍 | 西横綱 | 12勝3敗 | 10勝5敗 | 11勝4敗 | 0勝2敗13休 | 7勝7敗1休 | 全休 |
| ③安青錦 | 東大関 | 12勝3敗(V) | 12勝3敗(V) | 7勝8敗 | 全休 | 12勝3敗(V) | 11勝4敗 |
| ④琴櫻 | 西大関 | 8勝7敗 | 8勝7敗 | 10勝5敗 | 3勝9敗3休 | 8勝7敗 | 9勝6敗 |
| ⑤霧島 | 東大関(2番手) | 11勝4敗 | 11勝4敗 | 12勝3敗(V) | 12勝3敗 | 12勝3敗 | 8勝7敗 |
| ⑥藤ノ川 | 東関脇 | 9勝6敗 | 10勝5敗 | 8勝7敗 | 7勝8敗 | 8勝7敗 | 11勝4敗 |
| ⑦熱海富士 | 西関脇 | 8勝7敗 | 12勝3敗 | 9勝6敗 | 9勝6敗 | 12勝3敗 | 8勝7敗 |
ひとりずつ、いまの立ち位置と「九州場所での実績」を短く。
①大の里(東横綱)は、9月場所で6度目の優勝。九月場所は3年連続の優勝で、優勝6回は現役でいちばん多い数字です。ただ、九州場所ではまだ優勝がありません。去年の九州場所は、14日目を終えた時点で豊昇龍・安青錦と並んで優勝争いの先頭にいました(最終成績は11勝4敗)。あと一歩だった九州の賜杯に、今年こそ手が届くかどうか。
②豊昇龍(西横綱)は、9月場所を全休しました。10月25日に終わった秋巡業では「良い感じに体も仕上がった」と話し、九州場所については「ギリギリまで分からないけれど出るつもりでやっていく」とのこと。師匠も九州場所への出場に前向きだと報じられています。九州場所は2024年が13勝2敗、去年が12勝3敗で優勝決定戦と、2年続けて12勝以上を挙げている相性のいい場所です。
③安青錦(東大関)が、去年の九州場所の優勝者です。当時は新関脇で、決定戦で豊昇龍を破っての初優勝でした。初優勝からの1年足らずで優勝は3回、しかも3回ともすべて優勝決定戦(巴戦を含む)での勝利。9月場所も千秋楽の相星決戦まで残り、11勝4敗の次点でした。
④琴櫻(西大関)の幕内優勝は1回で、それが2024年の九州場所、14勝1敗です。9月場所は9勝6敗でしたが、14日目には大の里を破っています。
⑤霧島(東大関)は、2026年の幕内白星が55勝でトップ。3場所続けて12勝3敗を挙げたあと、9月場所は8勝7敗でした。2023年の九州場所を大関で制した優勝経験者で、優勝は通算3回です。9月場所の13日目には、1敗で走っていた大の里を下手投げで止めています。
⑥藤ノ川(東関脇)は、新関脇の9月場所で11勝4敗。大関3人を破って終盤まで優勝争いに加わり、敢闘賞を受けました。京都府出身の三役は198年ぶりという記録の持ち主で、今場所は西から東の関脇に上がっています。幕内優勝はまだありません。
⑦熱海富士(西関脇)は、2026年の白星50勝で霧島に次ぐ2位。1月と7月はどちらも12勝3敗で優勝決定戦に進んでいます。幕内優勝はまだなく、9月場所は8勝7敗でした。
7人のうち5人が優勝経験者で、直近3年の九州場所の優勝者(霧島・琴櫻・安青錦)が全員この中にいる——ここは押さえておきたいポイントです。
選択肢は「番付」で切りました
①〜⑦は、私が「強そうな7人」を選んだのではありません。番付が関脇以上の力士を、そのまま全員並べただけです。並び順も番付順(東横綱→西横綱→東大関→西大関→2番手の東大関→東関脇→西関脇)。私の好みは1ミリも入っていません。
この線引きがどのくらい当たるのか。過去10年の十一月場所を、優勝したときの地位ごと並べてみました(地位は日本相撲協会公式の記録の表記です)。
| 年 | 優勝力士 | 優勝時の地位 | 成績 |
|---|---|---|---|
| 2016 | 鶴竜 | 横綱 | 14勝1敗 |
| 2017 | 白鵬 | 横綱 | 14勝1敗 |
| 2018 | 貴景勝 | 小結 | 13勝2敗 |
| 2019 | 白鵬 | 横綱 | 14勝1敗 |
| 2020 | 貴景勝 | 大関 | 13勝2敗 |
| 2021 | 照ノ富士 | 横綱 | 15戦全勝 |
| 2022 | 阿炎 | 西前頭9枚目 | 12勝3敗 |
| 2023 | 霧島 | 大関 | 13勝2敗 |
| 2024 | 琴櫻 | 大関 | 14勝1敗 |
| 2025 | 安青錦 | 関脇 | 12勝3敗 |
10回のうち8回が関脇以上。小結が1回、平幕が1回です。窓を変えて直近12場所(2024年11月〜2026年9月)で数えても、関脇以上10回・小結1回(2026年5月の若隆景)・平幕1回(2025年7月の琴勝峰)。どちらの数え方でも、①〜⑦で8割強を覆えることになります。
逆に言えば、⑧が当たる確率も2割近くある、ということです。九月場所の記事では、⑧が起きた場所には上位に休場者がいた、という共通点を紹介しました。2026年5月も2025年7月も、その通りでした。ただ9月場所は、横綱の豊昇龍が全休しても、もう一人の横綱・大の里が優勝しています。上位に休場者が出れば必ず⑧、というわけではないので、ここは「⑧の目が少し太くなる」くらいに受け止めてくださいね。
ちなみに4年前、2022年の九州場所の予言テストの正解は⑧その他でした。西前頭9枚目の阿炎が、巴戦を制して優勝したんです。その阿炎は、今回も⑧の中にいます。
⑧に入るのは、この人たちです
⑧は「その他」ですが、中身は小結以下の35人です。調べてみて驚いたのですが、この35人のうち6人が幕内優勝の経験者でした(公式の優勝力士の記録と、全員の名前を突き合わせて数えました)。
- 朝乃山(東前頭筆頭)……2019年5月場所の優勝者。元大関で、9月場所は10勝5敗
- 大栄翔(西前頭4枚目)……2021年1月場所の優勝者
- 尊富士(東前頭4枚目)……2024年3月場所の優勝者
- 琴勝峰(東前頭6枚目)……2025年7月場所の優勝者
- 阿炎(西前頭12枚目)……2022年11月場所、つまり4年前の九州場所の優勝者
- 玉鷲(東前頭15枚目)……2019年1月と2022年9月の優勝者。41歳11か月での再入幕は昭和以降で最年長と報じられています
三役の2人にも触れておきます。美ノ海(東小結)は9月場所で10勝5敗の敢闘賞。大関2人を破っての新三役で、沖縄県出身者として初めての三役力士になりました。義ノ富士(西小結)は、9月場所の前頭2枚目で9勝6敗を挙げ、すぐに三役へ戻ってきました。
この線引きに納得できない方は、迷わず⑧を選んでください。優勝を知っている力士が6人も控えている枠です。
未来ヨム的・7つの読みどころ
ここからは私の見立てです。前回は本命を外しているので、今回は根拠を少し変えました。「直近でどれだけ勝ったか」より、「千秋楽まで優勝を争った回数」と「九州場所での実績」を重く見ます。
◎ ③安青錦……本命はここ。出場した直近5場所のうち4場所で、千秋楽まで優勝を争っています(3回は優勝、1回は千秋楽の相星決戦で次点)。12勝で並ぶ場所が続く今、決定戦3戦3勝の勝負強さはそのまま武器になります。しかも九州場所は、初優勝を飾った思い出の土俵です。
○ ①大の里……対抗。9月場所を制した横綱で、優勝6回は現役最多。9月場所の千秋楽で、決定戦に強い安青錦を本割で破ったのは大きな材料です。去年の九州場所も、14日目を終えて優勝争いの先頭に並んでいました。あとは、まだ取れていない九州場所の賜杯に手が届くかどうか。
▲ ⑥藤ノ川……大穴はここ。新関脇で大関3人を破り、11勝で終盤まで優勝争いに残った21歳です。2026年の白星は44勝で全体の3位まで上がってきました。東の関脇に上がった今場所、12勝ラインに届けば一気に主役になります。
残りの4人にも。②豊昇龍は、まず出場できるかどうか。出てくれば、2年続けて12勝以上の九州場所は得意な舞台です。④琴櫻は2024年の九州場所の優勝者。直近2場所は勝ち越しで、9月場所は横綱から白星も挙げました。もうひと伸びがあるかが鍵です。⑤霧島は今年の白星トップ。3場所続けた12勝の形を取り戻せば、2023年に続く九州場所2度目の優勝が見えてきます。⑦熱海富士は今年2回、決定戦まで進んでいます。初優勝まで、本当にあと1番のところにいる力士です。
決まるのは11月22日、締切は11月7日
最後に答え合わせのお約束です。
- 判定するもの:日本相撲協会が千秋楽(11月22日)に確定させる幕内最高優勝の力士。同じ成績で並んだ場合は、優勝決定戦(3人以上なら巴戦)の勝者が答えになります
- 判定しないもの:十両以下の各段優勝、三賞(殊勲賞・敢闘賞・技能賞)、優勝同点・次点
- ⑧になる場合:小結以下の力士が優勝したとき、および場所が中止・打ち切りで幕内最高優勝が決まらなかったとき
- 番付に名前があっても、全休した力士は優勝できません。その選択肢は不正解になります(⑧にはなりません)。途中で休場した場合も、答えは千秋楽に日本相撲協会が発表する幕内最高優勝の力士だけで決めます
締切は初日の前日、11月7日(土)23:59です。締切までに見えているのは、番付、秋巡業での様子と談話、場所前の稽古の報道、初日の2日前に決まる初日・2日目の取組、そして初日前に出る休場の発表まで。初日以降の星取りは、締切のあとの出来事です。豊昇龍が出るのかどうかも締切までにほぼ分かるので、そこまで待ってから選ぶのも立派な作戦ですよ。
あなたはどう予知る? 年納めの賜杯
整理しましょう。優勝ラインは6場所続けて12勝3敗、そのうち4場所は決定戦までもつれた混戦です。①〜⑦は番付が関脇以上の7人をそのまま並べたもので、過去10年の九州場所ならこの範囲が8回を占めます。私の見立ては、決定戦に強い九州場所の前回王者③安青錦が本命、9月場所を制した①大の里が対抗、伸び盛りの⑥藤ノ川が大穴。そして残る2割近くの⑧には、優勝経験者が6人も控えています。
もし今回も12勝3敗なら、2026年の6場所はすべて同じ成績で優勝が決まることになります。年納めの福岡で、7つ目の「12勝3敗」が並ぶのか、それとも13勝、14勝で突き抜ける力士が現れるのか。
さあ、あなたも未来をヨム予言者に!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございましたー!
本記事は2026年10月27日時点で確認できた公開情報にもとづいています。番付は日本相撲協会公式の番付表(10月26日発表)、優勝者と優勝時の地位は公式の「各段の優勝力士・三賞力士」の記録(2013年1月〜2026年9月の全82場所)で確かめました。12勝3敗の連続記録は、年6場所制になった1958年以降の全場所(中止の2回を除く411場所)の優勝成績を一覧から機械で数えました。2026年の幕内白星は各場所の番付表の成績欄を機械集計し、1〜7月分は前回の記事の集計と一致することを確認しています。豊昇龍の出場可否は10月27日時点で確定しておらず、本文は本人の談話(10月25日)の範囲で記述しています。
本文 5,301文字/推定読了時間 約9分


