
「問題です。答えはまだない!」未来で答えが待ってるクイズ
やっほー!未来ヨムです。
2026年4月2日、北海道苫小牧市のネピアアイスアリーナ。アジアリーグアイスホッケーのプレーオフ決勝第3戦は、第3ピリオドが終わっても3−3のまま決着がつきませんでした。
延長戦。ここでレッドイーグルス北海道のFW磯谷奏汰がパックをねじ込んで4−3。ホームのリンクで、レッドイーグルス北海道が14シーズンぶり3度目のアジアリーグ制覇を決めました。
……ところが、この決勝点を挙げた磯谷選手、5月にはチームを離れてイングランドのクラブへ移籍しています。王者はヒーローを1人手放して、新しいシーズンに向かうわけですね。
そんな2026-2027シーズンが、9月12日(土)に開幕します。日本5チーム+韓国1チームの6チームが、40試合のレギュラーシーズンを2027年3月14日(日)まで戦い、そのあとのプレーオフで頂点が決まります。
去年のこの記事で私は「王者の連覇か、新チームのサプライズか、それとも人気チームの逆襲か」と書きました。答えは3つ目、人気チームの逆襲でした。じゃあ今年は?
これぞ未来クイズ! 一緒に予知っていきましょう。
そもそも、どんなリーグ?
アジアリーグアイスホッケーは、2003年にスタートした、日本と韓国のトップクラブが国境を越えて戦うプロリーグです。かつては中国やロシアのチームも参加していて、いまの6チーム体制になったのは前のシーズンから。前季にスターズ神戸が新しく加わって、5チームから6チームに戻りました。
2026-2027シーズンの中身を、数字で押さえておきましょう。
- 参加6チーム:レッドイーグルス北海道(苫小牧)/東北フリーブレイズ(八戸)/H.C.栃木日光アイスバックス(日光)/横浜GRITS(横浜)/スターズ神戸(神戸・尼崎)/HLアニャンアイスホッケークラブ(韓国・安養)
- 8回総当りで、1チーム40試合
- レギュラーシーズンは2026年9月12日〜2027年3月14日。そのあとプレーオフ
- 引き分けがない。60分で決着すれば勝ち3点、延長戦かペナルティショットまでもつれた場合は勝ち2点・負け1点、60分で負ければ0点
- 外国籍選手は各チーム3名まで(日本・韓国国籍の選手はこの枠の外)
半年かけて40試合。しかも引き分けなし。長距離走のようなリーグなんです。
※このうち勝点の付き方と外国籍枠は、リーグが公表している直近の開催概要(2025-2026シーズン版)にもとづきます。2026-2027シーズンの開催概要は、2026年8月16日時点ではまだ公開されていません。
23シーズンぶんの優勝チームを、数え直してみました
前の記事では「王者はここ!」と勢いで書いてしまったので、今年はちゃんと数えます。2003-04から2025-26まで、23シーズンぶんの優勝チームをひとつずつ並べてみました。
ただ、ここで気をつけないといけないポイントがひとつ。
2020-21と2021-22の2シーズンは、新型コロナウイルスの影響で韓国・ロシアのチームが参加できず、日本国内5チームだけの代替大会「ジャパンカップ」として開かれました。そしてリーグは、この2大会の優勝をアジアリーグの優勝回数に数えていません。
なぜそう言えるかというと、リーグ公式が2026年4月3日に出したプレスリリースで、レッドイーグルス北海道の前季優勝を「王子イーグルス(旧チーム名)時代を含めて14シーズンぶり通算3度目」と書いているからです。もし代替大会を数えるなら「4度目」「5度目」になっているはずですよね。
ということで、アジアリーグとして優勝チームが決まったのは21シーズン。その内訳がこちらです。
| 優勝したチーム | 回数 | 現在のリーグに |
|---|---|---|
| HLアニャン(旧アニャンハルラ) | 9回 | いる |
| 日本製紙クレインズ | 4回 | いない(廃部) |
| 東北フリーブレイズ | 3回 | いる |
| レッドイーグルス北海道(王子製紙・王子イーグルス時代を含む) | 3回 | いる |
| コクド | 2回 | いない(撤退) |
| サハリン | 2回 | いない(除名) |
21シーズンで優勝したのは、たった6チーム。しかもそのうち3チームは、もうこのリーグにいません。
回数が21ではなく23になっているのは、2シーズンだけ共同優勝があったからです。2010-11は東日本大震災でファイナルが中止になり東北フリーブレイズとアニャンハルラの2チームが、2019-20は新型コロナでファイナルが中止になりサハリンとアニャンハルラの2チームが、それぞれ優勝となりました。
そして、いま戦っている6チームのうち優勝経験があるのは3チームだけ。HLアニャン、レッドイーグルス北海道、東北フリーブレイズです。残るH.C.栃木日光アイスバックス、横浜GRITS、スターズ神戸の3チームは、まだ優勝がありません。
とくにアイスバックスは、2003年のリーグ発足からずっと戦い続けている創設メンバー。21シーズン走り続けて、まだ頂点に立っていないんです。最高成績は2011-12の準優勝でした。
前のシーズンに、何が起きたのか
前季2025-2026の最終結果を、リーグ公式の順位表からそのまま持ってきました。
| 順位 | チーム | 勝点 | 得点−失点 |
|---|---|---|---|
| 1 | レッドイーグルス北海道 | 98 | 168−90 |
| 2 | HLアニャンアイスホッケークラブ | 82 | 136−102 |
| 3 | H.C.栃木日光アイスバックス | 78 | 149−96 |
| 4 | 東北フリーブレイズ | 56 | 119−121 |
| 5 | 横浜GRITS | 39 | 113−155 |
| 6 | スターズ神戸 | 7 | 70−191 |
レッドイーグルス北海道が勝点98で1位。2位のHLアニャンに16点差をつけました。そしてプレーオフのファイナルでも、そのHLアニャンを相手に3連勝。冒頭の延長ゴールで決着です。
ここ、けっこう大きな出来事なんですよ。というのも、HLアニャンは2022-23から3年続けて優勝していた王者だったから。その連覇が止まりました。しかも、日本のチームがアジアリーグを制したのは2014-15の東北フリーブレイズ以来のことでした。
そして注目してほしいのが3位のアイスバックス。勝点では2位のHLアニャンに4点届きませんでしたが、失点96はリーグ2番目の少なさ(1位はレッドイーグルスの90)。得失点差で見ると+53で、2位HLアニャンの+34を上回っています。順位表の3位という数字より、内容は良かったチームなんです。
答え合わせはいつ? そして「優勝」とは何を指すのか
レギュラーシーズンは2027年3月14日(日)まで。そのあとのプレーオフで優勝チームが決まります。
ただし、2026年8月16日の時点で、プレーオフの形式と日程はまだ発表されていません。リーグが公表しているのはレギュラーシーズンの日程までで、プレーオフは「後日発表」となっています。
参考までに前季は、レギュラーシーズンが3月15日に終わり、プレーオフが3月19日から4月5日まで。上位4チームによるトーナメントで、セミファイナルが3戦2勝制、ファイナルが5戦3勝制でした。実際には4月2日に全日程が終わり、翌4月3日にリーグが「優勝チーム・最終順位」を発表しています。今回も同じくらいの時期になりそうですね。
予知る前に、判定のルールを先に決めておきましょう。
- 正解は「リーグが優勝と発表したチーム」。レギュラーシーズン1位ではありません。ここ、意外と大事です。2017-18シーズンはレギュラーシーズン1位がサハリンでしたが、優勝したのはアニャンハルラでした。
- 共同優勝になったら、該当するチームは全部正解。さっき書いたとおり、このリーグでは過去に2回起きています。
- シーズンが中止になったり、優勝チームが決まらないまま終わったりしたら⑦。海外チームが参加できず、日本国内だけの代替大会に切り替わった場合も⑦とします。リーグ自身がそれをアジアリーグの優勝に数えていないからです。
シーズン中の見どころもひとつ。開幕日の9月12日、苫小牧のネピアアイスアリーナで、レッドイーグルス北海道とH.C.栃木日光アイスバックスが顔を合わせます。前季1位と3位の対戦がいきなり開幕カード。東北フリーブレイズは開幕週に試合がなく、初戦は9月19日・20日のアウェー横浜GRITS戦です。
6チームを、1つずつ見ていきましょう
見るポイントは3つに決めました。①前季の勝点と得失点、②アジアリーグでの優勝回数、③2026年オフの入退団。並び順は前季の順位です。
①レッドイーグルス北海道 — 連覇なら、このチームで初めて
前季は勝点98・得失点差+78と、どの数字も1位。リーグ公式の発表によれば、アジアリーグと全日本選手権の二冠でした。ただしこのフランチャイズは、まだアジアリーグの連覇をしたことがありません(王子製紙時代の2007-08、王子イーグルス時代の2011-12、そして2025-26。3度の優勝はすべて単発)。オフは決勝点の磯谷奏汰がイングランドへ、DF床勇大可とFW相木隼斗もリーグ内の他チームへ移り、加入はスウェーデンから来たDFウーラ・ルイッカと、HLアニャンから移籍したFWガン・ユンソクの2人でした。
②HLアニャンアイスホッケークラブ — 9回の王者が、最大規模で組み直した
優勝9回はリーグ最多で、2位以下を大きく引き離しています。3年続けて勝ったことも2度(2015-16〜2017-18、2022-23〜2024-25)。前季は連覇こそ止まりましたが、レギュラーシーズン2位・ファイナル進出と、上位にはきっちり残りました。オフの動きは6チームで最大規模で、元NHLのDFジョー・モロウがポーランドのクラブから加わったほか、GKイム・テヤン、FWキム・サンヨプ、そしてスターズ神戸から移ったFWシン・ドンヒョンらが加入。高麗大・延世大からも新戦力を入れています。
③H.C.栃木日光アイスバックス — 21シーズン無冠の創設メンバー
前季3位・勝点78。失点96はリーグ2位、得失点差+53は2位HLアニャンより上という、順位以上の内容でした。2003年からずっと戦っていて、まだ優勝がないチームでもあります。オフはフィンランドのMestisからFWサントゥ・ハカネン、スイス2部からFWアンソニー・スタイガー、オーストラリアのリーグからGK村上諒と、3つの国から3人を獲得。東北フリーブレイズからはDF京谷充洋が加わりました。一方でDFヤッコ・ニスカラがイングランドへ、FW2人がスターズ神戸へ移っています。
④東北フリーブレイズ — 優勝3回、でも前季は得失点差マイナス
優勝3回(2010-11の共同優勝、2012-13、2014-15)は、レッドイーグルス北海道と並んで、いまリーグに残る日本勢では最多タイの実績です。ただし前季は勝点56で、3位のアイスバックスから22点離されました。得失点差も−2です。オフはFW安藤永吉とFWリー・ケントの2人が引退した一方、HLアニャンからDF竹谷莉央人とFWイ・ユンソクの2人、レッドイーグルスからDF床勇大可、アメリカのSPHLからFW大川コーレンが加入しました。
⑤横浜GRITS・⑥スターズ神戸 — この2チームも見ておきましょう
| チーム | 前季 | 優勝回数 | オフの動き |
|---|---|---|---|
| 横浜GRITS | 5位・勝点39 | 0回 | ECHLのアイオワからFW三浦優希、イェール大からFW Jojo Tanaka-Campbell、レッドイーグルスからFW相木隼斗が加入 |
| スターズ神戸 | 6位・勝点7(初年度) | 0回 | リーグ内の3チームから計5人を獲得。DF松金健太(横浜GRITS)、FW石田聖弥・FW阿部泰河(アイスバックス)、DF中舘庸太朗・DF小島快(東北フリーブレイズ) |
横浜GRITSは、アジアリーグとして開かれた直近4シーズン(2022-23〜2025-26)がすべて5位。あと一段上がれるかどうかが、まずの見どころですね。スターズ神戸は初年度に40試合で勝点7という厳しい数字でしたが、オフはリーグでいちばん積極的に人を集めています。2年目のチームが、実戦経験のある選手をリーグ内からかき集める段階に入った、ということですね。
まとめ
数え直してわかったのは3つです。アジアリーグとして優勝が決まった21シーズンで頂点に立ったのはたった6チーム、いま戦う6チームのうち優勝経験があるのは3つだけ、そしてその王座は前のシーズンに動いたばかり——連覇を狙うレッドイーグルス北海道は、王子製紙時代までさかのぼっても、このフランチャイズで一度も連覇をしていません。7つの選択肢のうち優勝したことがあるのは3つ、残る3つは初優勝を取りにいくことになります。半年と40試合、そのあとのプレーオフ。長い長い答え合わせが、9月12日に始まります。
さあ、あなたはどれを予知りますか?
※本記事の数字は、いずれも2026年8月16日時点で確認できた情報にもとづいています。2026-2027シーズンのプレーオフ形式・日程は、この時点では発表されていません。
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判定方法
全日程終了後に判定します。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございましたー!

