
こんにちは!今日も楽しく未来を予測していきたいと思います!
王者が、予選で消えました
去年のことから始めさせてください。
2025年9月15日の決勝で優勝したのは、**育成調理師専門学校高等課程(兵庫)のチーム。準優勝は野田鎌田学園高等専修学校(千葉)**でした。この2校は、いわばスイーツ甲子園のいまの1位と2位です。
その2校が、今年の決勝にいません。
どちらも今年の大会にはちゃんと出ています。育成調理師専門学校高等課程は西日本ブロックの予選に、野田鎌田学園高等専修学校は東日本ブロックの予選に、それぞれ名前がありました。でも、そこで止まりました。決勝の6枠に、去年の1位も2位も入れなかったんです。
決勝が6チームになったのは第16回(2023年)から。それ以降、前回の王者は必ず翌年の決勝にも顔を出していました——第16回優勝の野田鎌田学園高等専修学校は第17回の決勝に、第17回優勝の飯塚高等学校は第18回の決勝に、それぞれ名前があります。6チーム制になってから、前回の優勝校が翌年の決勝にいないのは今回が初めてです。
「スイーツ甲子園」は、高校生3人1組でお菓子作りの腕を競う全国大会。正式には「高校生パティシエNo.1決定戦」といって、2008年に始まり、今年で第19回を迎えます。優勝チームに贈られるのは文部科学大臣賞と、副賞のタヒチ研修旅行。決勝は2026年9月27日(日)、東京・世田谷の日本菓子専門学校で行われます。
そこで今回みなさんに予知っていただくのは、この決勝で優勝するのはどの高校か。去年の王者がいない盤面を、一緒にのぞいてみましょう!
同じケーキを、3回作る大会です
まず、この大会がどういう競技なのかを押さえておきます。ここを知っているかどうかで、予想の材料がまるっきり変わります。
今年のテーマは**「バースデーケーキ」**。主催者はこう添えています。
制作条件や素材の指定などはありません。誰にでも身近で、一番良く利用するケーキを自由な発想で作ってください。
テーマは毎年変わります。第16回・第17回が「アニバーサリーケーキ」、第18回が「ウェディングケーキ」、そして今年が「バースデーケーキ」。去年までの華やかなお祝いのケーキから、いちばん身近なケーキへ——お題の性格が一段変わった年、といえるかもしれません。
流れはこうです。全国から届いたレシピを書類選考にかけ、東日本・西日本それぞれ12チーム、計24チームを選出。8月6日(木)に西日本ブロック、8月10日(月)に東日本ブロックの予選が行われ、東西それぞれ3チームずつ、計6チームが決勝に進みました。
ここからが大事なところです。この大会、決勝で新しいケーキを作るわけではありません。
予選・決勝大会の調理試験では、書類審査で提出したものと同じ作品を制作していただきます。(大幅な見た目や味の変更はご遠慮願います)
募集要項の作品条件にこう書かれています。つまり6チームは、春に紙の上で描いたのと同じケーキを、予選で1回、決勝でもう1回作る。書類選考も含めれば、同じ作品で3回審査を受けることになります。
じゃあ、予選と決勝で何が違うのか。制限時間とルールです。
| 予選(8月) | 決勝(9月27日) | |
|---|---|---|
| 制限時間 | 1時間40分 | 2時間30分 |
| ピエスモンテのパーツ持ち込み | 可(接着・組み上げ済みは不可) | 記載なし=持ち込みの特例は予選だけ |
| 通過チーム | 東西各12→各3 | 6チームから優勝1チーム |
ピエスモンテというのは、飴やチョコレートで作る飾りの造形物のこと。ケーキの上でいちばん目を引く部分です。予選では時間を縮めて行うぶん、そのパーツだけは持ち込みが認められていました。でも決勝では、その特例がありません。時間は50分増えますが、その50分は飾りを一から作る時間でもあるわけです。
しかも決勝の作品も「書類審査で出したのと同じ作品」。あの飾りを、今度は現場で全部組み上げないといけない。ここが、予選の順位と決勝の順位が入れ替わりうる最大の理由です。
採点の中身も見ておきましょう。予選の調理試験は200点満点で、内訳が公開されています。
- 味……80点
- デコレーション……60点(ピエスモンテに食べておいしいお菓子——マカロン、シュー、クッキー、フルーツなど——が入っているか)
- 調理の姿勢……30点(シンク、調理台、調理台下、ごみ箱をきれいに使えているか。後片付けができているか)
- 食材の理解度……30点(使用食材を活かせているか)
味とデコレーションで140点、つまり7割。でも残る3割が「片付け」と「食材の理解」だというのが、この大会らしいところですよね。ちなみに制限時間を1分超えるごとに、シェフ1人あたり5点のマイナス。5分オーバーで作業打ち切りです。
ただし、決勝の配点は公表されていません。公表されているのは「2時間30分でテーマ作品を製作する」というところまで。第18回の配信タイムスケジュールを見ると、調理試験のあとに「ファイナルプレゼンテーション」の時間が置かれていたので、作って終わりではなさそうです。
もうひとつ。決勝に進んだチームは、予選のあとにシェフとの作戦ミーティングがあり、そこを踏まえて一部の食材を変更できます。予選でもらった講評を作品に反映する余地が、制度としてちゃんと用意されているんですね。
18大会ぶんの優勝校を、数えてみました
次は過去のデータです。第1回から第18回までの優勝校を並べてみました。
数え方:第1〜12回はWikipedia日本語版の大会結果表、第13〜18回は大会公式サイトTOPICSの「結果一覧」から取りました。学校名は資料に載っている表記のまま数えています(同じ学校でも表記が変わっている場合があるため)。回次と西暦は「2007+回次」で一対一に対応し、欠番はありません。
| 回(年) | 優勝校 | 回(年) | 優勝校 |
|---|---|---|---|
| 第1回(2008) | 福井県立金津高等学校 | 第10回(2017) | 名古屋調理師専門学校 |
| 第2回(2009) | 飯塚高等学校 | 第11回(2018) | 慶誠高等学校 |
| 第3回(2010) | 名古屋調理師専門学校 | 第12回(2019) | 糸菊学園名古屋調理師専門学校 |
| 第4回(2011) | おかやま山陽高等学校 | 第13回(2020) | おかやま山陽高等学校 |
| 第5回(2012) | 慶誠高等学校 | 第14回(2021) | 野田鎌田学園高等専修学校 |
| 第6回(2013) | 名古屋調理師専門学校高等課程 | 第15回(2022) | 飯塚高等学校 |
| 第7回(2014) | レコールバンタン高等部 | 第16回(2023) | 野田鎌田学園高等専修学校 |
| 第8回(2015) | 北海道三笠高等学校 | 第17回(2024) | 飯塚高等学校 |
| 第9回(2016) | おかやま山陽高等学校 | 第18回(2025) | 育成調理師専門学校高等課程 |
表記どおりに数えると、飯塚高等学校とおかやま山陽高等学校が3回で最多タイ。次いで慶誠高等学校、野田鎌田学園高等専修学校、名古屋調理師専門学校がそれぞれ2回です。名古屋調理師専門学校は「名古屋調理師専門学校」「名古屋調理師専門学校高等課程」「糸菊学園名古屋調理師専門学校」の3通りの表記で載っていて、これを同じ学校とみなせば4回になりますが、資料からはそこまで確定できないので分けたまま置いておきます。
さて、この表を今年の6校と重ねると——優勝経験があるのは、飯塚(3回)と慶誠(2回)の2校だけ。残り4校は、まだ一度も頂点に立っていません。
連続出場のほうも見ておきましょう。飯塚高等学校は第14回(2021年)から6大会連続で決勝の舞台に立っています。 これは今年の6校でも群を抜く数字。いっぽう千葉の野田鎌田学園高等専修学校は第14〜18回の5大会連続決勝でしたが、今年その連続記録が止まりました。
今年の決勝は、いつもと3つ違います
ここまでの材料を、今年の盤面に当てはめます。今年は変化が3つあります。
ちがい①:前回の1位と2位が、そろっていない。
冒頭に書いたとおりです。育成調理師専門学校高等課程(兵庫)は第16回から第18回まで3大会連続で決勝に進み、去年ついに優勝しました。野田鎌田学園高等専修学校(千葉)は第14回から5大会連続決勝で2度の優勝。東西それぞれの常連が、同じ年に予選で消えたわけです。決勝が6チーム制になってから、これは初めてのことです。
ちがい②:野田鎌田学園の杉並校と横浜校が、そろって初めての決勝。
今年の①と②は、どちらも学校法人野田鎌田学園の学校です。千葉の本校とは別に、杉並校(東京)が2014年、横浜校(神奈川)が2019年に開校しています。この2校、予選には毎年きちんと出ていました。杉並校は第15回(2022年)から5大会連続、横浜校は第16回(2023年)から4大会連続で東日本ブロックの予選に名前があります。 でも、そこから先に進めなかった。公式サイトで決勝進出チームが確認できる第13回(2020年)以降の6大会に、両校の名前はひとつもありません。
今年の東日本ブロック予選は12チーム中5チームが野田鎌田学園グループ(本校1、杉並2、横浜2)。そこから杉並と横浜が1チームずつ勝ち上がり、本校が落ちました。同じ学園のなかで、席が入れ替わった年なんです。
ただ、ここで注意をひとつ。「同じ学園から複数チーム=優勝候補」という読み方は、この大会で去年一度外れています。第18回は野田鎌田学園高等専修学校が2チームを決勝に送り込みましたが、優勝したのは1チームだけで出てきた育成調理師専門学校高等課程でした。私自身、去年その2チームを見どころとして紹介しています。数の厚みは、そのまま勝ちには変換されませんでした。
ちがい③:西日本の3枠が、九州3県で埋まりました。
飯塚(福岡)、慶誠(熊本)、神村学園高等部(鹿児島)。6チーム制になった第16回以降、西の3枠がすべて九州の学校になったのは今回が初めてです。第16〜18回はいずれも兵庫の育成調理師専門学校高等課程が1枠を占めていました。そして慶誠高等学校は、第14回(2021年)以来5年ぶりの決勝進出です。
6チーム、ぜんぶ見ていきます
選択肢の並びは、大会公式サイトが決勝進出を発表したときの掲載順(東日本ブロック→西日本ブロック、各ブロックのなかは都道府県順)をそのまま使っています。有力そうな順ではありませんので、①だから本命、とは読まないでくださいね。
①野田鎌田学園 杉並高等専修学校(東京)/Fearless……2014年開校。第15回(2022年)から5大会続けて東日本予選に挑み、5度目で決勝に届きました。今年は同校から2チームが予選に出て、勝ち上がったのがこちらです。
②野田鎌田学園 横浜高等専修学校(神奈川)/Gypsophila……2019年開校で、今年の6校でいちばん新しい学校。第16回(2023年)から4大会続けて東日本予選に出て、①と同じく今回が初めての決勝です。チーム名のジプソフィラはカスミソウのこと。
③城南高等専修学校(岐阜)/Élan……岐阜の学校ですが、ブロック分けは東日本。第17回で準優勝、第18回も決勝進出、そして今年で3大会連続という現在の決勝常連です。ただし優勝はまだありません。今年も予選には2チームを送り込んでいました。
④飯塚高等学校(福岡)/Zero……優勝は第2回(2009年)・第15回(2022年)・第17回(2024年)の3回で歴代最多タイ。決勝進出は6大会連続。優勝回数でも連続出場でも、今年の6校の先頭に立ちます。
⑤慶誠高等学校(熊本)/Bonheur……第5回(2012年)と第11回(2018年)の優勝校。決勝の舞台は第14回(2021年)以来5年ぶりで、最後に頂点に立った2018年からは8年が経ちました。チーム名のボヌールはフランス語で「幸せ」。
⑥神村学園高等部(鹿児島)/Ailes Bonheur……第16回と第18回でいずれも3位。優勝と準優勝には手が届いていません。今年は予選に2チームを送り込み、こちらが勝ち上がりました。チーム名は「幸せの翼」といったところでしょうか。⑤と偶然「Bonheur」が重なっているのも、なんだか面白い巡り合わせですよね。
そして⑦その他。これは大会が中止・延期になったり、優勝チームが決まらなかったりした場合の枠です。決勝進出は6チームで確定していますから、①〜⑥のどれかが正解になる可能性が圧倒的に高いのですが、「どれにも当てはまらない」を受け止める枠は残しておく必要があります。
答え合わせは、9月27日の夕方です
決勝大会は2026年9月27日(日)、東京・世田谷の専修学校日本菓子専門学校で行われます。当日はスイーツ甲子園の公式YouTubeアカウントでライブ配信される予定なので、リアルタイムで見届けられます。ちなみに第18回は、10時15分に開会式、11時から調理試験、14時からファイナルプレゼンテーション、16時15分から閉会式(結果発表)という流れでした。
判定するのは、「優勝(文部科学大臣賞)」に選ばれた1チームの学校です。ここは間違えやすいので、はっきり書いておきますね。準優勝・3位は対象外。貝印賞・ペコちゃん賞・タリーズ賞・パストリーゼ賞という4つの協賛社賞も対象外です。実際、去年は優勝チームがペコちゃん賞も同時に受けていて、パストリーゼ賞は上位3チーム以外のチームが受けています。協賛社賞は優勝とは別々に決まるので、混ぜると答えが変わってしまいます。
確認先は、公式サイトのTOPICSに載る結果一覧の「優勝」欄、主催者のプレスリリース、そして決勝のライブ配信・アーカイブ。締切は決勝の前日、2026年9月26日(土)23時59分です。
あなたはどう予知る? 王者不在の決勝
整理しましょう。当てるのは9月27日の決勝で優勝する高校で、材料は3つ——歴代の優勝実績(優勝経験があるのは飯塚と慶誠の2校だけ)、決勝進出の連続記録(飯塚6大会連続、城南3大会連続、初決勝が2校)、そして予選と決勝でルールが違うこと(決勝はピエスモンテのパーツを持ち込めない)。
この3つ目がいちばん効くと、私は思っています。前回の1位と2位が予選で消えたという今年の出来事そのものが、「予選での強さと決勝での強さは別物」という、この大会の性格を証明してしまったのですから。
春に紙の上で描いたケーキを、夏の予選で一度形にして、9月の決勝でもう一度、今度は飾りまで全部その場で組み上げる。6チームが同じ条件で並ぶ2時間30分に、あなたはどの高校の名前を予知りますか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございましたー!
本記事は2026年9月5日時点で確認できた公開情報にもとづいています。第19回の決勝進出6チーム・予選出場24チーム・大会日程・テーマ・競技規定・配点は大会公式サイトおよび主催者のプレスリリースによります。第1〜12回の優勝校はWikipedia日本語版の大会結果表、第13〜18回は公式サイトの結果一覧から取りました。なお第15回の優勝チーム名は、公式サイトの表記と一部の資料の表記が食い違っていますが、本記事は学校で判定するため答えには影響しません。
本文 5,688文字/推定読了時間 約10分
関連リンク
選択肢
【 3 つまで選択可能 / 2026.09.26 @ 23:59 〆切 】 【Q.02912】 9/27(日)に行われる「第19回スイーツ甲子園 決勝大会」。優勝校は?
- ①野田鎌田学園 杉並高等専修学校(東京)/Fearless (0%, 0 アンケート)
- ②野田鎌田学園 横浜高等専修学校(神奈川)/Gypsophila (0%, 0 アンケート)
- ③城南高等専修学校(岐阜)/Élan (50%, 1 アンケート)
- ④飯塚高等学校(福岡)/Zero (50%, 1 アンケート)
- ⑤慶誠高等学校(熊本)/Bonheur (0%, 0 アンケート)
- ⑥神村学園高等部(鹿児島)/Ailes Bonheur (0%, 0 アンケート)
- ⑦その他(大会中止・延期、優勝チームが決まらないなど) (0%, 0 アンケート)
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