【Q.02878】 8/30(日)英国ウェールズで開催の泥沼シュノーケリング世界選手権2026。優勝タイムは?

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 こんにちは!未来ヨムです。今日も一緒に楽しく未来を予知(よ)んでいきましょう!

 いきなりですが、想像してみてください。目の前にあるのは、プールでも川でもなく、真っ黒な泥炭の湿地。そこに掘られた細長い水路を、フェイスマスクとシュノーケルと足ひれだけを身につけて泳ぎ切る——しかも、クロールも平泳ぎも禁止。腕は水中で犬かきをするだけで、進む力はほとんど足ひれ頼み。

 そんな競技の世界選手権が、英国ウェールズで毎年ひらかれています。その名も「世界泥沼シュノーケリング選手権大会」。2026年8月30日(日)、現地時間の午前10時ごろにスタートします。1985年に始まり、中止になった2020年・2021年を除いて数えると、今年が40回目の大会にあたります。

 今回みなさんに予知(よ)んでいただくのは、この大会の優勝タイム。答えが確定するのは大会当日の8月30日です。さあ、一緒に考えていきましょう!

「泥沼シュノーケリング世界選手権」ってどんな大会?

町おこしから生まれて、40回目の夏

 舞台はウェールズ中部の小さな町、スランウルティド・ウェルズ。その郊外に広がる「Waen Rydd(ウェン・リード)」と呼ばれる泥炭湿地が、毎年8月末になると世界選手権の会場に変わります。

 始まりは1985年。町に人を呼ぶためのアイデアとして生まれたイベントでした。それが40年あまりをかけて、いまでは世界中から人が集まる大会になっています。主催しているのは地元のイベント団体 Green Events。2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で中止になりましたが、それ以外の年はずっと続いてきました。主催者によれば、旅行ガイドの Lonely Planet が世界の「must do(やってみるべきこと)」50選のひとつに挙げたこともあるそうです。

 規模は例年150〜200人ほど。2023年大会には、スウェーデン、セルビア、アイルランド、デンマーク、ベルギー、オランダ、オーストラリア、ノルウェー、南アフリカ、ドイツ、イタリア、アメリカから出場者が集まりました。「世界選手権」を名乗るだけのことはありますよね。

 ちなみに現在の冠スポンサーは「Chapel」という、町の中心にある歴史的な礼拝堂を修復してライブ配信の拠点に再生するプロジェクト。共同創業者のひとりは英国のロックバンド Kasabian のドラマーだそうです。泥の湿地とロックバンド、なんだかすごい組み合わせですね!

ルールが、とにかく厳しい

 「泥の中を泳ぐだけでしょ?」と思うかもしれませんが、主催者が公開しているルールはかなり細かく決まっています。

  • コースは泥炭湿地に掘った60ヤード(約55m)の水路を2往復して、合計120ヤード(約110m)
  • 装備はフェイスマスク・シュノーケル・足ひれ。マスクとシュノーケルは各自持参で、足ひれは数量限定で貸出あり
  • 通常の泳法は禁止。腕は水中に入れたまま犬かきのみで、推進は基本的に足ひれの力だけ
  • 折り返しでは、両端のポストを水面より上でタッチする
  • モノフィン(両足一体型のフィン)は禁止。水かきのついた手袋なども不可
  • 顔は水中に保ち、シュノーケルで呼吸する。方向を直すための一時的な顔上げは認められる

 つまりこれは「速く泳ぐ競技」というより、「足ひれだけで、まっすぐ進み続ける競技」なんですね。視界のきかない泥水のなかで真っすぐ進むのが、想像以上に難しいのだそうです。

「優勝タイム」は、男女込みのいちばん速い人

 ここが今回のクイズでいちばん大事なポイントです。この大会には男子・女子・50歳以上・ジュニア・地元・海外・仮装といったたくさんの部門がありますが、そのうえでその日いちばん速いタイムを出した1人が「World Champion(世界チャンピオン)」になります。男女の区別はありません。

 実際、2024年大会の総合優勝は女子部門1位のタイムでした。記録は1分29秒33で、男子部門1位の1分29秒78を0.45秒上回っています。「優勝タイム=男子1位のタイム」と思い込んでいると、こういう年に足をすくわれるわけです。今回の予知テストは、このWorld Champion のタイムで判定しますので、覚えておいてくださいね。

優勝タイムは、この30年でどう変わってきた?

 予想のいちばんの手がかりは、やっぱり過去のタイムです。まずは長い目で見た変化から。下の表は、その年に大会の最速記録が塗り替えられたときのタイムを並べたものです(記録更新はその年のいちばん速い泳ぎなので、そのまま優勝タイムでもあります)。

更新された大会最速記録
1997年1分44秒
2000年1分39秒
2003年1分35秒46
2011年1分24秒
2014年1分22秒56
2018年1分18秒82
2023年1分12秒35(現在も破られていない)

 こうして並べると、1990年代は1分40秒台だったものが、2020年代には1分10秒台まで縮んできたのがよく分かります。とくに2014年から2023年までの9年で約10秒。器材の進化もあるでしょうし、「タイムを狙って本気で挑む人」が増えたことも大きいのだと思います。

 なかでも2023年の更新幅がすごくて、それまでの記録(2018年の1分18秒82)を一気に約6.5秒も縮めています。この1分12秒35が、いまも破られていない大会最速記録です。

 もうひとつ、この競技らしい話をひとつ。2018年に記録が塗り替えられるまで、大会の最速記録を持っていたのは2014年に1分22秒56を出した女性の選手でした。男女を分けずに「いちばん速い人」を決める大会なので、こういうことが起こるんですね。

※現行記録の値は、ギネス世界記録の当該記録ページが「1分12秒35」、主催者サイトとギネスの別ページが「1分12秒34」と0.01秒ずれています。本記事は記録専用ページの表記を採用しました。どちらであっても選択肢の帯は変わりません。なお2018年以前のタイムは記録の変遷をまとめた資料に拠っており、主催者が公開している結果一覧では確認できていません(主催者の結果一覧は2024年・2025年のぶんのみ公開されています)。

でも「毎年速くなる」わけじゃない——直近4大会の振れ幅

 ここからが、この予知テストの面白いところです。長期で見れば右肩下がりに見える優勝タイムも、1年ごとに見るとものすごく上下しているんです。

優勝タイム
2019年1分21秒78
2020年・2021年中止(新型コロナウイルス)
2022年※結果一覧を確認できませんでした
2023年1分12秒35
2024年1分29秒33
2025年1分18秒13

 2023年の1分12秒台から、翌2024年は1分29秒台へ。そして2025年はまた1分18秒台。わずか3大会のあいだに17秒も動いています。これはもう、「去年が速かったから今年も速い」とは言えない振れ幅ですよね。

 では、何が優勝タイムを決めているのでしょうか。大きく2つあると考えられます。

理由その1:優勝を争えるのは、実はほんの数人

 主催者は毎年、全出場者の結果一覧を公開しています。そこから2025年大会のタイムを集計してみたところ、なかなか衝撃的な数字が出てきました。

  • タイムが記録された完走者:182人
  • そのうち1分30秒を切ったのは、たったの3人
  • 1分40秒未満まで広げても5人
  • 完走タイムの中央値は、2分39秒76

 2024年大会も同じ傾向で、タイムが記録された186人のうち1分30秒未満は2人、中央値は2分42秒06でした。

 つまり、優勝タイムと「まんなかの人」のあいだには1分20秒近い開きがあるんです。大多数の参加者は仮装をしたり、記念に一度泳いでみたりという楽しみ方をしていて、タイムを本気で狙う層はごくわずか。だから優勝タイムは「180人の分布」で決まるのではなく、その数人が今年出走するかどうかでほとんど決まってしまう、という構造になっています。

 ちなみに直近の大会で通算6勝目を挙げた選手は、一度「引退」を表明したあとに戻ってきた人だそうです。そういう1人の去就で帯がまるごと動くのが、この大会の予想の難しさであり、面白さでもありますね。

理由その2:当日の泥と水のコンディション

 もうひとつが、自然の湿地ならではの事情です。直前に雨が降って水位が上がれば泳ぎやすくなり、逆に水が引いて泥が濃くなれば抵抗が増える。同じコースでも、その日の状態でタイムは変わります。

 ただ、ここは正直に書いておきますね。天気からタイムを機械的に読むことはできません。大会最速記録が出た2023年について、主催者は「穏やかで乾いた晩夏の一日」と記しています。一方、優勝タイムが1分29秒台まで落ちた2024年は、地元紙が「さえない天気」と書いた年でした。「雨なら遅い」とも「晴れなら速い」とも言い切れないわけです。

結果が確定するのは2026年8月30日(日)!

 大会は現地時間の午前10時ごろにスタートして、その日のうちに全部門が終わります。優勝タイムは主催者が公開する公式の結果一覧で、0.01秒単位まで確定します。

 そしてもうひとつ、前日の8月29日(土)には同じ湿地で「Chapel Bogathlon(チャペル・ボガスロン)」という前哨戦が行われます。60ヤードの泥沼泳ぎ+2マイルのクロスカントリー自転車+1マイルのラン、という泥まみれのミニトライアスロン。参加費は15ポンドだそうです。

選択肢をチェック!未来ヨムの予知(よ)みは?

 それでは、8つの選択肢をひとつずつ見ていきましょう。過去のタイムがどの帯に入るのかを並べると、それぞれの意味が見えてきます。

 ①1分10秒未満は、これまで39回ひらかれた大会でまだ誰も届いていない「壁」です。現行記録の1分12秒35をさらに2秒以上縮める必要があります。ゼロとは言いませんが、他の帯とは明らかに一段ちがうハードルだと考えてください。

 ②1分10秒〜14秒台は、その現行記録1分12秒35が入る帯。もし新記録が出るとしても、1分10秒00〜1分12秒34の範囲に収まればここに入ります。つまり「記録級の走りが出た年」の帯ですね。

 ③1分15秒〜19秒台は、2025年の1分18秒13と、2018年当時の記録1分18秒82が入る帯です。直近の王者が実際に出しているタイム帯なので、今年もその選手が万全で戻ってくるなら、まずここが候補になります。

 ④1分20秒〜24秒台は、2019年の1分21秒78、2014年の1分22秒56、2011年の1分24秒が入る、歴史的にかなり厚い帯。「速い人が来たけれど、記録更新までは届かなかった年」がここに集まります。

 ⑤1分25秒〜29秒台は、2024年の1分29秒33が入る帯です。上位の常連が来なかった年や、コンディションが重かった年の受け皿。直近4大会のうち1回がここに落ちているという事実は、けっこう重いと思います。

 ⑥1分30秒〜39秒台は、2003年の1分35秒46や2000年の1分39秒といった、2000年代前半の水準。「昔の帯」に見えますが、タイムを狙う数人が誰も出走しなかった年にはここまで落ちうる、という読み方もできます。

 ⑦1分40秒以上は、1997年の1分44秒の水準です。参考までに、2025年大会でこの帯より速く泳いだ人は182人中5人だけでした。裏を返せば、その5人が今年いなければ……という話でもあります。

 ⑧その他は、悪天候による中止など、想定外の展開を受け止める枠。屋外の自然湿地でひらく競技ですから、ここもきちんと生きた選択肢です。

まとめ

 整理しますね。まず①1分10秒未満は、これまでの39回の大会でだれも届いていない壁だということ。次に、近年の優勝タイムの中心は③1分15秒〜19秒台と④1分20秒〜24秒台にあるものの、2024年のように⑤1分25秒〜29秒台へ落ちる年もあるということ。そして最後に、この大会の優勝タイムを決めているのは180人の平均像ではなく、1分30秒を切れる数人が今年そろうかどうかだということです。

 40回目の節目に、泥の中でどんなタイムが刻まれるのか。あなたの予知(よ)みを、ぜひ聞かせてください!


判定方法

 主催者 Green Events が大会後に公式サイトで公開する結果一覧(例年 Winners PDF)の 「World Champion」欄のタイムをもとに判定します。同欄は男女・年齢・国籍を問わない全出場者中の最速タイムで、男子部門1位のタイムと一致しない年があります(2024年は女子部門1位のタイムが総合優勝タイムでした)。

 境界の扱いは、「1分14秒台」なら1分14秒99までを含む、というようにその秒台の末尾までを含みます。悪天候による中止など、公式が総合優勝タイムを公表しないまま終わった場合は⑧とします。

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございましたー!


本文 5,194文字(実測)/推定読了時間 約9分

選択肢

【問題&選択肢】

【 4 つまで選択可能  /  2026.08.27 @ 23:59 〆切 】
【Q.02878】 8/30(日)英国ウェールズで開催の泥沼シュノーケリング世界選手権2026。優勝タイムは?

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